双子の姉妹、澪と繭は、幼い頃の数年間を過ごした故郷にやって来た。 二人にとって秘密の場所だったこの沢は、夏休みが終わるとダムの底に沈んでしまう。 澪が、ふと顔を上げると、繭の姿が消えている。 あたりを見まわす澪が見つけたのは、ぼんやりと光る紅い蝶を追って森の奥に入っていく繭の姿だった。 繭を追いかける澪は、いつのまにか霧にけぶる山道に一人立っていた。 「…お姉ちゃん?」 ゆっくりと振り返る繭。紅い蝶たちが一斉に舞い立つ。 「地図から…消えた村…」 二人の前には、霧に包まれた薄暗い村が広がっていた… (公式サイトより) |